夏至。
今日は、夏至です。
一年で一番、昼の時間が長い日です。
当店の庭に咲く花も、季節の移ろいで変わっていきます。
一句 夏至一と日 やるべきことを 淡々と てんちょう
≪カラー≫
一句 海芋咲き 日射し俄かに 濃き日なり 藤松遊子
≪花菖蒲≫
一句 はなびらの 垂れて静かや 花菖蒲 高浜虚子
≪南天の花≫
一句 南天の花のひそかに 盛りなり 藤松遊子
人間は、時間を現在・過去・未来と認識することができます。
そして案外、未来を思い煩らい、過去を悔やんでいるのが人間かもしれません。
しかし、考えてみると私たちに与えられた確かなものは、今という一瞬の連続なのかもしれません。
今を生ききる事の重要性を禅者は説きます。
正受老人 道鏡慧端禅師はおっしゃいました。
「一大事と申すは、今日ただ今の心なり
それをおろそかにして、翌日あることなし
すべての遠き事を思い謀ることあれども
的面の今を失うに心づかず」
人生で一番大事なのは、今ここに生きている
自分の心の状態だ。多くの人は
遠い未来を思い考えるが
的面の「今」を見失っているぞ!
と正受老人の喝が聞こえてきます。