晩夏。
季節は移ろいで行きます。
今夏も厳しい暑さが続きましたが、
今はオホーツク高気圧と太平洋高気圧の
はざまの前線の影響で、
雨の日が続いています。
当店裏の林ではツクツクボウシが鳴いており、
夏の終わりを告げているかのようです。
いくぶん涼しくなったおかげで
薔薇(インカ)が咲いてくれました。
一句 吹く風と 聴こえくる音 みな晩夏 てんちょう
≪インカ≫
二宮尊徳翁の詠まれた詩に「無字の教え」
というのがあります。
「声もなく 香もなく つねに天地(あめつち)は
書かざる経を くり返しつつ」
巡りゆく季節、天と地を眺めていると
そこには、諸法実相(しょほうじっそう)
つまり、現象を現象たらしめている、
法が存在していることが分かってきます。
諸法実相は、お釈迦さまが説かれた
妙法蓮華経(法華経)のなかの大切な真理です。
法華経は、大宇宙の神秘を説いた深遠なるお経ですが、
「諸法実相の開示悟入」「仏知見の開示悟入」が
法華経の真髄であると言われています。