百花の先駆け。
当店の庭の白梅が、百花に先駆けて咲きました。
冬の寒さに耐えて咲いた白梅は、春の訪れを告げています。
また、福寿草も一輪咲いてくれました。
一句 白梅の香り ふくよかなる日和 てんちょう
≪白梅≫
≪福寿草≫
一句 一輪の 福寿草咲きたりし樹下 てんちょう
「春来草自生」(はるきたればくさおのずからしょうず)
という禅語があります。
まさに、今の季節にピッタリの五字一行です。
表面の意味は、「春が巡りくれば草は自然と生えてくる」ということです。
しかし、この禅語が意味するところは、
時節因縁(じせついんねん)の大事です。
時節因縁が巡りくれば、物事は自然と動き出す…
時節因縁つまり機が熟していなければ、動いても良い結果は得られません。
時節因縁が巡りくることを待つことの大事。
また、時節因縁が巡り来しことを感ずることの大事。
そして、時節因縁が到来すれば、物事は動き出し、成就へと向かう。
こんなことを「春来草自生」の五字一行は、
示してくださいます。
2021-02-27 14:34