夏椿。
当店の庭の夏椿、別名、沙羅の木が咲き終わりました。
朝、開花し一日で散ってしまう、もろげな花です。
その儚さが、日本人の感性、詫び寂びのこころに通じます。
一句 儚きが ゆゑのいとしさ 夏椿 てんちょう
≪夏椿≫
≪ねじり花≫
夏椿と沙羅双樹は別種だそうですが、
沙羅双樹は、平家物語で語られ、
また釈尊(お釈迦様)の涅槃図に描かれています。
この世の「無常」を表します。
この世をつらぬく法は「無常の法」です。
存在するすべてのものが移ろい変化してゆきます。
私たちに与えられた確かなものは
即今、ただ今の積み重ねです。
この今を精進努力して、紙一枚紙一枚積み重ねるように
精進努力して、未来を切り開いていきたいと思います。
2021-07-12 14:51