天高し。
季節はもう秋です。
天高く、裏山は法師蝉の合唱です。
移ろいで行く季節を感じつつ、味わいつつ
一日一日、日暮しが出来ることに感謝するしだいです。
一句 天高く 大地をわたる 風清し てんちょう
≪天高し≫
≪法師蝉鳴く裏山≫
岐阜県百年公園に面した裏山は、法師蝉(ツクツクボウシ)の大合唱です。
法師蝉の鳴き声を聞きつつ、仕事をしております。
一句 生命の リズムを奏で 法師蝉 てんちょう
蝉の声も、またみ仏の説法です。
蝉の命は、大宇宙の生命の一滴です。
大宇宙の生命を仏教では「如」といいます。
ですから、すべての生命は「如」の顕現したものです。
「如」を言い換えると「仏性」となります。
生きとし生けるものすべてに「仏性」が宿っています。
山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)といいます。
山や川、草木、花に「ほとけ」を観る。
「峰の色 谷の響きも みなながら
わが釈迦牟尼の 声と姿と」
道元禅師の御歌です。
禅者は、自然の中に「ほとけ」を観て、感じて修行してきました。
一句 露の世に おのれを磨くための禅 てんちょう
2021-09-20 13:03