ほととぎす。
当店の庭の杜鵑草(ほととぎす)が盛りになりました。
郡上市白鳥町から移植したものですが
毎年よく咲いてくれます。
一句 杜鵑 庭に明るさ ありにけり てんちょう
≪ほととぎす≫
「生きながら 死人となりて なり果てて
思いのままに するわざぞよき」
と至道無難(しどうぶなん)禅師は歌われています。
生きながら、死ぬとはどういうことか…
有無、是非、善悪といった相対的な思慮分別を超越して
全身ただ「無」になりきることを言っておられます。
言わば「無分別」の境地です。
この境地を、禅門では見性といいます。
この境涯、正念を一貫相続した状態から
思いのままに行動するのです。
この境涯に達し得た人が
禅者の言う「本来の人」であり「一無位の真人」です。
一句 露の世を 只あるがまま 感謝して てんちょう
2021-10-18 09:49