空は、すべてのものの帰着する処であり、また一切が生まれる処でもあります。
すべてこの世にあるものは、さまざまな要素がかかわり合って、はじめて存在できるのです。
この道理を仏教思想で「空」(くう)と呼びます。
このようにして存在する一切の物は、その物をつくりあげている無数のかかわり合いが離れると死んだり滅んだりします。
この道理をもまた「空」といいます。
ゆえに、空はすべてのものの存亡(存在と滅亡)の原理です。
松原泰道著「わたしの般若心経」より
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