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額【禅語】 薫風自南来◆大徳寺派 紫雲山 瑞光院 前田宗源 (真筆・中古)
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~薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる)とは?~
裏千家では薫風自南来(くんぷうじなんらい)と読み下すようです。
「五灯会元(ごとうえげん)」巻十九による。
悟りとは何かという問いに対し、雲門文偃(うんもんぶんえん)は「東山水上行(とうざんすいじょうこう)と答えたが、
圜悟克勤(えんごこくぐん)は、自分なら「薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる) 殿閣生微涼(でんかくびりょうをしょうず)」と答えた、という。
これを聞いて大慧宗杲(だいえそうこう)が大悟したという因縁があって「薫風自南来」の句は禅僧社会に親しまれるようになった。
禅者がこの句を愛し、茶人がこの句の一行物を尊重するのは、この句の表面の意味よりも、圜悟克勤(えんごこくぐん)がこの句に託した境涯、また大慧がこれで大悟したその境涯を珍重するからにほかならない。
だが、その境涯とはどういう境涯であろうか。
それは畢竟(ひっきょう)するに、是非・善悪・利害・得失などの相対的な念慮や、何やかやの迷いはもとより、窮屈な規範も有り難そうな悟りも忘れはてたサラリサッパリした涼しい境涯と、その境涯から少しも力まず、あたり前のことをスラリッとあたり前に行ずることと解しておいて、大過ないであろう。
相対を絶した禅者の境地である。
※参考文献:禅語の茶掛 一行物 芳賀幸四郎著
「禅語百科」 沖本克己・竹貫元勝 著
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