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侘助。

当店の庭に、侘助(わびすけ)が一輪

咲きました。

亡き母が植えたものです。

白の侘助は、清楚で可憐です。

そして、儚いものです。

一句  侘助や 茶人の母の 遺しもの  てんちょう

侘助

≪侘助≫

お釈迦さまは、12月8日の未明、暁の明星を

仰いで大悟されました。

その内容は、計り知ることはできませんが、

「奇なるかな 一草一木 ことごとく

如来の智慧 徳相 ならざるはなし」

とおっしゃったそうです。

一本の草、一本の木にも

如来の智慧が宿っている。

「山川草木悉有仏性」(さんせんそうもくしつうぶっしょう)

と申しますが、

山川草木、つまり大自然そのものに、ことごとく

仏性つまり仏の智慧が宿っているということです。

釈尊成道の12月8日を前にして

釈尊のお悟りの有難さを感じさせていただきました。

一句  仏道は これ無上道 方しぐれ  てんちょう

紅葉の石庭。

昨日、妻と岐阜市の真長寺へ行ってきました。

真長寺は、奈良時代の創建と伝わる古刹。

枯山水の石庭は、江戸時代の初期に造られたそうです。

大小7個の山石が、絶妙に配された石庭は、

真言密教の瞑想曼荼羅(大日如来を中心とした宇宙)を

表しているそうです。

客殿の縁に座って、お抹茶をいただきながら眺めていると、

なんとも穏やかで、清らかな「こころ」

を味わうことができました。

一句  紅葉する 石庭にあり 小宇宙  てんちょう

紅葉の石庭

≪真長寺 紅葉の石庭≫

小春日和。

今日は、穏やかな小春日和です。

空がどこまでも碧く、澄んでいます。

眺めていて飽きません。

見ているこちらの心まで、浄化されそうです。

一句  小春日や 目に映るもの 輝やける  てんちょう

紺碧の空

≪小春日の空≫

西郷隆盛は、「敬天愛人」(けいてんあいじん)という言葉を

好んで、扁額などにもしたためています。

天を敬う。

天にはお天道さまが輝いています。

現代人は、太陽が天に輝いていることを

案外、当たり前だと思っているのかもしれません。

しかし、私たちが生きていられるのは

太陽のエネルギーのお陰です。

有り難いことです。

「有り難い」の反対が「当たり前」です。

このことを、私も肝に銘じたいと思います。

一句 吸ひ込まれ さうな紺碧 冬の空  てんちょう

秋深む。

台風19号の被害に遭われた方々に

心よりお見舞い申し上げます。

この世(娑婆)には無常の法が厳然と

存在しています。

この世の中のだれひとり、明日の保証は、

ありません。

確かなのは、今この一瞬一瞬の積み重ね。

今というこの時が唯一確かなものであります。

今回、災害にあわなかった私たちも

明日は我が身と心して過ごしていかねばなりません。

あたりまえということは、何一つありません。

今を生かされているわが身に

感謝あるのみです。

秋も深まってまいりました。

当店の庭に咲く草花も、季節の移ろいで

変わっていきます。

一句  身に入むや 被災地のこと 観るたびに  てんちょう

ホトトギス

≪ホトトギス≫

シュウメイギク

≪シュウメイギク≫

ラグビーワールドカップ、ベスト8おめでとうございます!

奇しくも決勝トーナメントで、南アフリカに

敗れてしまいましたが、日本ラグビーの

実力の進歩、向上を十二分に見せつけて

くれました。

ありがとう!日本ラグビー

一句  日本中 沸かせ愚直な ラガーマン  てんちょう

天高し。

今日は、爽やかな秋晴れです。

10月に入っても、蒸し暑いが続いていましたが、

ようやく秋らしい日和を得て、

窓から心地よい風が入ってきます。

一句 天の色 大地の色も 秋の色  てんちょう 

ツワブキ

≪ツワブキ≫

ホトトギス

≪ホトトギス≫

当店の庭にも、秋の草花が咲き

目を楽しませてくれます。

短歌を一首ご紹介します。

「もろもろの 山草おのおの 花つけて

言葉をもたぬ そのやさしさよ」

歌人 鹿児島寿蔵

ところで、台風19号が日本列島に接近中です。

大型で猛烈な勢力のようです。

どうか日本に被害がないことを祈るばかりです。

残暑。

台風15号で被害に遭われた方々に

心よりお見舞い申し上げます。

岐阜県中濃地方では、ここのところ残暑厳しい

毎日が続いております。

夏の疲れも蓄積しておりますので、

体調には十分注意するよう心がけたいものです。

さて、この暑い中、深紅のガーベラが

咲いてくれました。

8年前に発表会で息子がいただいたものを

露地植えにしましたが、

今年も咲いてくれました。

一句 気怠さと 疲れのこしたまま残暑  てんちょう

ガーベラ

≪ガーベラ≫

タマスダレ

≪タマスダレ≫

茶禅一味と申しますので、

わび茶を大成した千利休居士の逸話をひとつ

ご紹介させていただきます。

利休居士は、ある人から茶の湯の極意を

問われて

「夏はいかにも涼しきように

冬はいかにも暖かなように

炭は湯の沸くように

茶は服のよきように」

と答えられました。

質問者は、そんなことは分かっていると

不満をぶちまけました。

利休居士は、涼しげに質問者に

告げました。

「それならわたくしがいま申したとおりに

お点前してごらんなさい。

それができれば、この利休がさっそく

あなたに弟子入りを致しましょう。」

当たり前のことを、当たり前におこなうことの

大切さと、難しさを、この逸話から

学ばせていただきました。

晩夏。

季節は移ろいで行きます。

今夏も厳しい暑さが続きましたが、

今はオホーツク高気圧と太平洋高気圧の

はざまの前線の影響で、

雨の日が続いています。

当店裏の林ではツクツクボウシが鳴いており、

夏の終わりを告げているかのようです。

いくぶん涼しくなったおかげで

薔薇(インカ)が咲いてくれました。

一句 吹く風と 聴こえくる音 みな晩夏  てんちょう 

インカ

≪インカ≫

二宮尊徳翁の詠まれた詩に「無字の教え」

というのがあります。

「声もなく 香もなく つねに天地(あめつち)は

書かざる経を くり返しつつ」

巡りゆく季節、天と地を眺めていると

そこには、諸法実相(しょほうじっそう)

つまり、現象を現象たらしめている、

法が存在していることが分かってきます。

諸法実相は、お釈迦さまが説かれた

妙法蓮華経(法華経)のなかの大切な真理です。

法華経は、大宇宙の神秘を説いた深遠なるお経ですが、

「諸法実相の開示悟入」「仏知見の開示悟入」が

法華経の真髄であると言われています。

猛暑。

7月28日に東海地方の梅雨が明けてから

大変、暑い日が続いております。

当店のある岐阜県の美濃地方は

全国一暑い地域です。

熱中症にならないようにくれぐれも

注意せねばなりません。

一句 炎天の 散歩一陣 風抜ける  てんちょう

アサガオ

≪アサガオ≫

涼を求めて、当店のあさがおの写真をUPしました。

一句 朝顔の 見とれてしまひさうな青  てんちょう

「心静即身涼」(こころ静かなればすなわち身涼し)

という禅語があります。

こころが静謐(せいひつ)であれば身体も清涼である

という意味だそうです。

禅のこころは、いつも平常心(びょうじょうしん)です。

平常心是道(びょうじょうしんこれどう)です。

「こころを一(いつ)にしておれば

どんな異変に遭遇しても

霊妙なる智慧が生まれるものだ。」

蒙古襲来のとき、日本の指揮を執った北条時宗に

宋から招いた禅僧 無学祖元が言った言葉だそうです。

こころを乱すことなく、平常に保って

現代を生き抜いて参りたいものです。

梅天。

梅雨空の日々が続いています。

梅雨空のことを梅天ともいいます。

九州地方では、大変な大雨になっているようで、

災害が起きないことを祈るばかりです。

一句 梅天の 気怠さ はらわんと散歩  てんちょう 

ギボシ

≪ギボシ≫

キキョウ

≪キキョウ≫

一句 被害なく 明けてくれよと 梅雨空に  てんちょう

禅を修める目的に「己事究明」(こじきゅうめい)があるそうです。

眼は外に向いてついていますので、

他人の事はよく見えるのですが、

自分の事は案外わかりません。

「仏道を習うとは 自己を習うなり」

と道元禅師はおっしゃっておられます。

相対的な考えに捉われた自己をいったん捨てて

真実の自己に目覚めたいものです。

夏至。

今日は、夏至です。

一年で一番、昼の時間が長い日です。

当店の庭に咲く花も、季節の移ろいで変わっていきます。

一句 夏至一と日 やるべきことを 淡々と  てんちょう 

カラー

≪カラー≫

一句 海芋咲き 日射し俄かに 濃き日なり  藤松遊子

菖蒲

≪花菖蒲≫

一句 はなびらの 垂れて静かや 花菖蒲  高浜虚子

南天の花

≪南天の花≫

一句 南天の花のひそかに 盛りなり  藤松遊子

人間は、時間を現在・過去・未来と認識することができます。

そして案外、未来を思い煩らい、過去を悔やんでいるのが人間かもしれません。

しかし、考えてみると私たちに与えられた確かなものは、今という一瞬の連続なのかもしれません。

今を生ききる事の重要性を禅者は説きます。

正受老人 道鏡慧端禅師はおっしゃいました。

「一大事と申すは、今日ただ今の心なり

それをおろそかにして、翌日あることなし

すべての遠き事を思い謀ることあれども

的面の今を失うに心づかず」

人生で一番大事なのは、今ここに生きている

自分の心の状態だ。多くの人は

遠い未来を思い考えるが

的面の「今」を見失っているぞ!

と正受老人の喝が聞こえてきます。

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