カタクリの群生。
岐阜県関市武芸川町に
カタクリの花の群生地があるのを知り
見に行ってきました。
あたたかな陽気の中、しばし時を忘れ
100万株の群生に見とれました。
一句 春光に かがやき放ちたる 花弁 てんちょう
≪カタクリの花≫
≪カタクリの花≫
カタクリは、ユリ科の多年草で、葉は厚く淡緑色で
表面に紫紋があります。
長い花柄をだし、紅紫色の六弁の
美しい花を咲かせます。
花の蜜は、ギフチョウのエサとなります。
良寛さんの詩をご紹介させていただきます。
「花無心」
花無心にして蝶を招く
蝶無心にして花を訪ぬ
花開くとき蝶来たり
蝶来たるとき花開く
われもまた人を知らず
人もまたわれを知らず
知らずして帝則に従う
良寛禅師
良寛さんの悟境が見事に歌いあげられています。
計らうことを良しとしない。
何事も自然(じねん)に任せる。
親鸞聖人は自然法爾(じねんほうに)と
おっしゃいましたが
良寛さんは(帝則にしたがう)と
詠んでおられます。
ともに自己の計らいを捨てた生き方
といえましょう。
禅のこころが生き生きと詠われています。