晩春。
ここ二日ほど、気温がぐんと上がり
まさしく春が深まっていく感があります。
当店の晩春を彩る草花も、色々咲いています。
一句 惜春や 草花咲ゐて 語らざる てんちょう
≪キクザキイチゲ≫
≪ミヤコワスレ≫
≪シャガ≫
≪ツツジ≫
コロナ禍により、世の中は混乱しています。
困難に直面した時、人には忍耐が必要です。
忍耐を仏教語で、忍辱(にんにく)と言います。
お釈迦様が説かれた「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という教えの
三番目の徳目が忍辱(にんにく)です。
お釈迦様は、娑婆(しゃば)「この世」は、
忍辱(にんにく)の場である、
つまり忍耐、我慢するのがこの世の中の常ですよ。
この世は、我慢するところですよ。
と言い切っておられます。
どれだけ我慢できるかが、その人の度量を
左右するといっても過言ではありません。
我慢して、精進、努力を重ねてまいりますと
自ずと、こころが定まってまいります。
すると、仏さまの「智慧(ちえ)」を授かることができるようになります。
六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、このような教えでもあります。
一句 みほとけの 拔苦の願を 信じ春 てんちょう